| 「オホーツク食と農」平成18年度の活動<稲作>総合的な学習の時間「稲作」総合的な学習の時間への支援<稲作> これは平成18年度に行われた「オホーツク食と農」実践協議会メンバーによる総合的な学習への支援の記録である。
 <学習会>
 学習会メンバーである、稲作研究会が中心となって女満別小学校第5学年
 の総合的な学習の時間(稲作)を支援した。
 ○実施回数:計6回
 ○期  日:平成18年5月〜10月
 ○参加者数:延べ467名
 ○学習会要旨:小学5年生の教科単元で履修する「稲作」と平成18年度女満別小学校第5学年が総合的な学習の時間のテーマとして設定した「食」を支援。
 
 ◆第1回学習会
 期  日:平成18年5月18日
 場  所:大空町女満別住吉 堂野農場
 学習内容:代かき、苗床見学、土づくりについて
 講  師:学習会メンバー 堂 野  均
 参加者数:女満別小学校第5学年 58名 担任教諭 2名
 学習会メンバー 2名  計62名
 堂野農場で、田植え作業の前段として行われる代かきの見学、苗床の見学、土づくりについての学習を行った。
 
 写真1 代かきの説明・見学の様子
 写真2 土づくりについて・苗床見学の様子 写真3 田植えの様子1 写真4 田植えの様子2 ◆第3回学習会期  日:平成18年7月10日
 場  所:大空町女満別住吉 堂野農場
 学習内容:分蘖調査
 講  師:学習会メンバー 堂 野  均
 参加者数:女満別小学校第5学年 58名 担任教諭 2名
 学習会メンバー 2名  計62名
 田植えから約7週後、稲の成長過程で特徴的な分蘖状況を実際に確認。
 各々がスケッチなどで記録した。
 写真5 分蘖調査の様子
 ◆第4回学習会期  日:平成18年9月14日
 場  所:大空町女満別住吉 堂野農場
 学習内容:生育調査
 講  師:学習会メンバー 堂 野  均
 参加者数:女満別小学校第5学年 58名 担任教諭 2名
 学習会メンバー 2名  計62名
 稲刈りを間近に迎えて、生育状況を確認した。
 
 写真6 稲刈直前の調査の様子
 ◆第5回学習会期  日:平成18年9月20日
 場  所:大空町女満別住吉 堂野農場
 学習内容:稲刈り
 講  師:学習会メンバー 堂 野  均
 参加者数:女満別小学校第5学年 58名 担任教諭 2名
 豊住小学校児童23名 教諭5名
 学習会メンバー 3名  計91
 
 写真7 稲刈りの様子
 ◆第6回学習会期  日:平成18年9月20日
 場  所:女満別小学校
 学習内容:女満別小学校開校記念もちつき集会
 講  師:学習会メンバー 堂 野  均
 参加者数:女満別小学校第5学年 58名 担任教諭 2名
 学習会メンバー 3名  計91名
 自分たちで収穫した、もち米を使ってもちつき集会をした。
 写真9 餅つき集会の様子
 実践協議会メンバーのアンケート結果(抜粋)
 ○学習テーマ・内容について興味はありましたか?
 食育の中でも、5年生で履修する稲作をテーマに設定したことにより、8割以上の子ども達が興味を持って学習していた。
 ○体験学習は意欲的に参加しましたか?
 上記のテーマ設定により、積極的な取り組みが見られていた。
 ○今回同様のテーマについて学習したことはありましたか?
 「食」というテーマでの学習は、約6割の子ども達が初めての体験という結果から地域素材をテーマにすることの重要性がうかがえる。
 ○支援者(大人)と協力しあうことができましたか?
 支援者との関わりという面で、4割の子ども達があまり関われなかったという結果であることから、学習支援の方法について検討課題が残っている。
 ○体験学習の結果を地域に役立てていくことができると思いますか?
 体験の結果を地域に役立てるということの難しさ、学習の広域性、連携という観点から課題が残った。
 ○今後もこの事業を続けていくことは必要だと思いますか?
 事業の継続については、8割以上の子ども達が同一テーマでの継続を希望している状況であることから、次年度以降も継続をしていくこととしたい。
 ○自由記述(抜粋)
 ・稲作という1つの体験から、いろんなことを学ぶことができました。
 ・お米の大切さ、米作りの大変さを学ぶことができました。
 ・体験学習は続けて欲しい。
 成果と課題 国内東限での稲作体験(地域特性を活かした体験学習)を通じて、子ども達が食の大切さや安全を実感できたものと考えられる。しかしながら、子ども達にとっては、農業者や支援している学習者(大人)との関わりを強くは感じていなかったという面で大きな課題が残った。学習グループのメンバーの評価としても、子ども達との関わり方、指導の仕方などまだまだ改善していかなければならない点が多いこともあげられている。学習を継続していくなかで、子ども達への接し方などを模索していくこととした。
 
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