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この人が作る農産物
大地のMEGUMI
稲作研究会

作物の生産過程

食と農へのメッセージ

用語の解説

データ
女満別町学校給食
料理レシピ

女満別小学校発「『いのち』をつなぐ」活動報告

成果発表会報告/資料(PDF)

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第2回学習会の概要 11月24日実施

第2回学習会の開催


日  時

平成16年11月24日(金)19時00分〜21時00分

場  所

女満別町研修会館

参加人数

実践協議会会員

内  容

各グループからの実践発表及び意見交換
         「稲作研究会」と「大地のMEGUMI」の報告を行った。

稲作研究会の報告

  昭和58年に稲作農家の後継者9人で発足した時から現在に至るまでの様々な苦労話を中心に聴かせて頂いた。

・特別栽培米の販売に向けて、当時は大変苦労した。
・水稲の付加価値を高めるために、米麹の作成もした。
・消費者との交流会からたくさんのことを学んだ。
・顔の見える農業を徹底して行ってきた。

稲作研究会のあゆみ
1982年
(昭和57年)
町内で稲作を営む後継者が集まり、何かをしていきたいという話が始まった。
1983年
(昭和58年)
・研究会発足 旭川市永山の上野農場を視察し稲作の基本を学ぶ。
・町・JAが推進する肉牛(黒毛和牛)の飼育と水稲、セロリや園芸作物と水稲など複合経営の展開を開始。
・ 同年11月に会員全ての圃場について土壌診断を実施
1984年
(昭和59年)
・会員による育苗ハウスパトロール
・各関係機関(町・JA・農業改良普及所など)への説明
・農業簿記研修(のちにパソコンを活用した簿記システムへの転換)
・農業基本情報として樹立
1985年
(昭和60年)〜
・品質の向上等を目的に、会員相互による育苗から収穫までの相互パトロール実施。
(ハウス管理・種子管理・草丈・茎数・株数・根張り・分蘖等)
・ 米価に対して個人の自覚を向上させる
・ 稲の専門的な知識の取得、意識の改革、経費の節減、農業機械の導入、今後の農業について自主研修を進める
1988年
(昭和63年)
・特別栽培米取組開始(上育393、モチ北育80号→のちのはくちょうもち)
・『オホーツクの玉三郎』『北斗の歌麿』商品名決定
1989年
(平成元年)
・特別栽培米販売開始
・ 町・JA・消費者協会や知友人の協力を受けて会員1人当たり一律300sから始める。
・ 特別栽培米通信「あぜ道スキップ」第1号発行、消費者との情報交換の場に
1990年
(平成2年)
・本格的に特別栽培米の販売を行う。
・ 様々な研究を進めて、きらら397に品種変更
1991年
(平成3年)
・特別栽培米の消費者との交流を進めるために「消費者交流会」を開催する。自分たちで作った野菜など農産物を提供。
1992年
(平成4年)〜
・特別栽培の販売だけにこだわらず、国内東限での稲作を確立するために、様々な研修を続ける傍ら、町内有機グループなどとの交流を行い、女満別ブランド「安心で安全な農作物」を目指す。

稲作研究会の機関誌「あぜ道スキップ」
稲作研究会機関誌「あぜ道スキップ」
生産者と消費者の架け橋に....。

大地のMEGUMIの報告

ビデオ映像を交えて、活動事例を報告
(テレビ局から取材を受けたビデオの概要)

有機栽培、低農薬栽培についての想いがたくさん....。
大地のMEGUMIは、安全で安心な農作物を消費者に届けようと町内日進・開陽地区の農業後継者が集まって始まった。自分たちが自信を持てる農業、それは妥協が許されないことばかりだ。手間はかかるが苦労の分だけ生産の喜びは大きい。
最初は何もわからなく色々な所に視察研修に出かけていった。
また、色々な人たちの協力を得ながら試行錯誤の毎日だった。
2002年JAS規格による「有機栽培」圃場の認定を受けることができ「有機栽培」の認定圃場で生産された野菜には、JAS認定シールがつく。これは、生産から販売まで、化学肥料や農薬を一切使用していないことを保証したものである。いつでも、安心して食べられる野菜を消費者に届けることができるようなった。

学習会参加者の反応

2つのグループの発表を聞いて、非農家の参加者には新しい発見がたくさんあった。農業者同士だとわかる用語も教職員や一般消費者にすると英語かフランス語に聞こえてくる。何を言っているのか全くわからないところもあった。 例えば・・・   

「カルチは通常だと3回ぐらいだけど、有機・特別栽培になると倍以上かけるよね」
「カルチって何?農薬それともフランスのお菓子?」
「除草する機械のことをカルチといいます。」
「かんこう基準の農薬使用料は...。」
「かんこう?ファームインとか観光客を呼び入れる農業?」
「観光ではなくて、『慣行』です。」
「有機・特別栽培の作物はどうしておいしいか?」
「有機肥料を使ったり、基準に合致した徹底的な管理の低農薬栽培だからでしょ。」
「例えばじゃが芋の収穫を見てみましょう。大面積に作付けされた作物が完熟するまで待てません。葉を乾燥剤で枯らしてしまうんですよ、しかし有機栽培は自力で枯れるまで待っています。要するに完熟してから収穫するから美味しいんですよ。」

この学習会を通じて、農業の専門用語や栽培技術に関することを学習者同士が共通理解に立たなければならないということがわかった。技術的な用語や農機具の名前もわからない、有機栽培と一般栽培の違いがわからないなど、素朴な疑問をぶつけていき、その都度疑問を解決していくことが大切だという認識が生まれた。

第2回学習会
第2回学習会の様子

大空町 | 学情研
2005;2006 学習素材のデジタル化連携促進事業