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わしのとまり木さんの流氷日記

2015年6月23日

小清水原生花園

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流氷終日以来、久しぶりの流氷日記投稿です。冬は流氷で覆われるオホーツク海に面した小清水原生花園は雪融けの後から様々な花が入れ替わりながら咲き、更に隣接する濤沸湖と合わせて様々な野鳥たちも見られます。様々な花の中でも主役となるエゾスカシユリ、エゾキスゲ、ハマナスが咲き揃ってきて、原生花園が最も華やかに見える季節になりました。生憎の天気で寒い1日でしたが、今日の小清水原生花園の様子をアップしました。

今年は流氷が去るのも早かったのですが、その後春の花も平年より早めに咲き始め、現在のところ小清水原生花園の花は平年より10日くらい早い状況です。オレンジ色のエゾスカシユリ、黄色のエゾキスゲ、ピンク色のハマナスが咲き揃ってきて見頃を迎えてきました。今日は天気が悪かったのですが、晴れて空気が澄んでいる時は園内中央部の天覧が丘から知床連山、斜里岳、藻琴山、能取岬と、360度の大パノラマで素晴らしい景観が見られます。

流氷シーズンに見られた方も多いと思いますが、冬の渡り鳥として紹介されることも多いオジロワシです。
少数ではありますが通年生息している留鳥がおり、夏の小清水原生花園、濤沸湖でも見られます。

隣接する濤沸湖には毎年繁殖しているタンチョウが2つがいおり、運が良いと対岸の葦原の淵に出て来ることがあります。ただ距離があるので肉眼で確認するのは難しいのですが、現在無料で利用できる天覧が丘の望遠鏡で見ることができますよ。見られるチャンスは少ないのですが、今日は久しぶりに出てきてくれました。本来ならゴールデンウイーク頃に生まれたヒナを連れているはずなのですが、今日のこのつがいの周りにヒナは確認できませんでした。今年の繁殖はダメだったのかな・・・。先週はもう1組のつがいがヒナ2羽を連れているのが確認できたのですが。


花が見頃を迎え、野鳥達の美しい歌声が聞かれる小清水原生花園は網走から知床へ向かう国道244号沿い、JR釧網線で網走から原生花園駅まで20分少々、路線バスも利用できます。

また、北浜の当宿「わしのとまり木」からは近く、国道244号で5キロほど、釧網線で1駅です。
夏の小清水原生花園、濤沸湖にも便利な「わしのとまり木」を宜しくお願いいたします。7月中旬〜8月中旬には宿泊のお客様は無料で参加できる濤沸湖のホタル観察会も行いますよ。


網走自然ガイド&旅人の宿 わしのとまり木
金指 功

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